フォルトゥナの純金インゴット

何年も前に撮った写真です。
純金のインゴットを溶かしてジュエリーにして欲しいという
依頼だったので、珍しいデザインだと思いつつ、
写真を撮ってから依頼通りのジュエリーに創り替えました。

あとで調べると、インゴットの女性は古代ローマの女神
フォルトゥナだという事が判明しました。

様々な作品のモチーフとして、使われています。

フォルトゥナは、古代ローマ神話に出てくる盲目の運命の女神。
元々は豊穣多産の女神だったそう。
気紛れや偶然を象徴する為に目隠しをして、
手にコルヌコピアと呼ばれる豊穣の角を乗せ
その角の先には稲穂と花、中からは金貨が溢れているように見えます。
左側の幾何学模様は舵?でしょうか。
人間の人生を支配している表現なのだそう。

製造はスイスのPAMP社。
デザインの精巧さと縁起の良さから、
そのままペンダントになっているのもネットで見かけますが…

溶かしちゃった！
運命の女神は姿を変えて、何になったんだっけ。
今や憶えておりません。